ネット復活

 やっと、ネットが通じた。いろいろと情報集めに苦労する。マスコミも、ミクロなライフライン情報はなかなか流さないし。いったん、被災者になると、あんまり役に立たないものだな。


 一回目の「熊本地震」は、起こってみれば、あいつかって感じだが、二度目にさらに大きい地震が襲ってくるなんてのは、完全に考慮の外だったわ。そんなん、ありかよといった感じ。まあ、想定よりかなり規模が小さいとか、同じくらいの余震に注意と、警戒感を誘う情報があって、それで必要品を枕元に集めていたのが助かった。
 しかしまあ、最初の揺れは、子供だましだったのだなとしか。いったん、自室を片づけて、ベッドを開けて、寝たのだが、元の黙阿弥どころじゃなくて、もっとひどく破壊された。本棚は全部倒れる、上にあった家電が飛ぶ。本当の恐怖ってものを味わった。用心のためにつけておいた電灯が一発で消え、暗闇の中で転げまわされるうちに、なんかいろいろなものがなだれ込んでくる。入口までのルートが消えて、バルコニーから必死で脱出。
 いったん近くの公園に脱出。着の身着のままではどうしようもないので、家に戻って、その晩と翌日は車中泊。とっても、家の中で眠れる気分ではない。現在は、私だけ、家に戻って寝ている。二階なら、倒壊しても、自力脱出できるだろうと。二度の揺れで、壁紙に亀裂が入ったり、いろいろと微妙に不具合が。同レベルがもう一度来たら、耐えられないかもな。
 そういえば、ストレスのせいか、甘いものの消費量が激増。とりあえず、いつまで続くのか、この地震


 被災者となってライフラインが途切れると、まず、水がないのがつらい。その次は電気。ガスはじわじわとダメージになりそう。
 とにかく、水が来ないのが堪える。それでも、我が家は、前日に水圧が不安定なので、水道の断水を懸念して、風呂桶と鍋2つに水をためておいたのが功を奏した。これに、備蓄用飲料水のペットボトルで、とりあえず、今までは凌げている。お風呂と洗濯ができないのが、問題だな。そろそろ着るものが欠如しつつある。いろいろと装備品を入手する必要があるのだが、店がどこも閉店している。食料品はともかくとして、衛生用品がなあ。
 電気も重要。こちらも幸い、太陽光発電をやっているので、それで当日の日中はテレビと冷蔵庫、携帯の充電程度はこなせた。暗くなったころに電気が復旧。電灯のありがたさを感じる。外に出るときに、試しにと思って、ブレーカーを上げてみたら、電気がついて、思わずガッツポーズをしてしまった。
 そういえば、本震で公園に避難した時、全域停電で星がきれいに見えたな。まあ、それをじっくり眺める余裕が一つもなかったわけだが。


 本震による被害状況。先日より、被害が悪化。本棚が一つ完全に破壊された。身辺をスリムにする必要があるな…



 完全に埋まっているが、片づけに手がつかない。正直、新しい地震の心配がなくなるまで近づきたくもない。作業中に、強い揺れが来たら、つぶされる。