土屋健『リアルサイズ古生物図鑑:古生代編』

古生物のサイズが実感できる!  リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

 現在のいろいろな物と一緒に描くことで、古生物のスケール感を感じさせようとする図鑑。ウミサソリが何種類も並ぶイラストなんかは、バリエーションが実感できて、良い。逆に、大きい方は、現代のものと並べても、ピンとこないような。


 つーか、カンブリア紀の生物って、基本、小さいんだな。アノマロカリスの場違い感がすごい。現在の生き物でもそうだが、こういう飛びぬけて大きな生き物は、植物やプランクトンのような捕獲しやすく、数が多い生物を食べていたんじゃないだろうか。
 カンブリア紀の生き物には、とんでもない姿の生き物多いな。カンブロパキコーペなんか、完全にエイリアンか、異星人の宇宙船。ヴェトゥリコラは、完全にホチキスだなあ。シダズーンは、シールドマシーン。


 こうやって、イラストで再現されると、目の前に出てきたらギャーといいながら殺虫剤ぶっかけそうな生き物が多いなあ。石炭紀のアースロプレウラとか、メガネウラとか、泣くわ。
 オルドビス紀のウニ、ボスリオキダリスはトゲトゲの隙間から触手が。
 甲冑魚類は、食べるときに、骨の処理が大変そうだ。あとは、ダンクレオステウスが怖い。
 デボン紀の4メートルの淡水魚ってのも、すごいなあ。そいつを養うだけの、巨大な水系があったんだよなあ。
 ペルム紀の単弓類も、多様な分化が見られて、印象的。毛がないだけで、今と変わらない感じだなあ。