昨日は、海フェスタくまもとで熊本港に出撃。船に乗ったり、帆船見たり。途中で熱中症にかかって、夜は頭痛で転げまわることに。バファリンで直ったけど、やばかった。なんか、全体的に弱ってるな。
 今日は、動けず。休んでも、こう暑いと、寝てるだけで体力が削られていくな…

岡部いさく『クルマが先か? ヒコーキが先か? Mk.5』

クルマが先か?ヒコーキが先か?〈Mk.5〉

クルマが先か?ヒコーキが先か?〈Mk.5〉

 シリーズ五巻目にして、最終巻。雑誌廃刊で、連載も終了か。飛行機と自動車のつながりに焦点を当てたコラムは独自性があっておもしろかった。マイナーなスポーツカーとか、こういうのがあったのかという感じで。
 第16章は、航空機自動車問わず、スピードに挑んだ人々。第17章はマイナーなメーカーのお話。意外な会社が、意外な事業に手を出しているな。最後の18章は自動車と飛行機が共通するいろいろ。


 最初はスピード狂のお話。初期には自動車の方が早くて、飛行機と自動車のスピード対決が行なわれていた。戦後、公道レースが難しくなった時期に、かのルメイが戦略空軍の空港をレース場に提供したエピソード。レーサーとして活躍し、第一次世界大戦ではアメリカ軍のトップエースであったリッケンバッカーと彼が経営した会社。自動車メーカーから、イースタン航空に。イースタン航空を大手に育て上げた功労者か。アメリカとイギリスのコンヴェア社。アメリカのは航空機メーカーとして有名だけど、後者はボディの製造から始めた小規模な企業で、小型のスポーツカーを生産。商才のある人たちだったっぽいな。
あるいは、スピードに全振りで、安定性を欠いた飛行機ジービーとその製作者グランヴィルのお話。レース機の製作から、スポーツカーの設計まで手を出していた。とりあえず、あまり深く考えない系の人だったっぽい。
 ビル・サドラーのエピソードもおもしろい。ミサイル技術者から、レースカーの設計・生産に転じ、1954年から61年にかけて、何種類かを製作。エンジン直結のフォーミュラカーとか、ギア前進一段とか、男らしすぎるだろ。スポンサーが下りたあとは、航空業界に転じ、航空機の電気系統のエンジニアから、自家用機のディーラー、そして、1982年には航空機の生産に転じている。サドラーが製作したヴァンパイア、かわいくていいな。
Sadler Vampire - Wikipedia, the free encyclopedia


 続いては、飛行機や自動車に関わったマイナーなメーカーのお話。
 とりあえず、驚いたのは、リバティシップで有名なヘンリー・J・カイザーが、自動車産業や航空機産業への参入を目指していたという話。どちらも、結局はものにならなかったわけだが。自動車の生産は、技術力だけではなくて、大量の車両を廉価に作らなければならないというあたりに、難しさがあるな。最初に大規模に投資する必要があるだけに、ハードルが高い。結局、ビッグ3の壁は高かった。
 あるいはイタリアの航空機メーカーであったピアッジオ社が、戦後、軍用機の生産の見込みがないことから、スクーターを生産。それが、ヴェスパとして大当たり。同じ会社だったのか。まあ、航空機メーカーとしてのピアッジオは、戦時中には四発重爆のP.108を少数。戦後は軽飛行機や練習機を細々と作っていたメーカーなわけだけど。しかし、同社のP.180アヴァンティ先尾翼式、プロペラの推進式のビジネス機って、すごいな。
ピアッジョ P.180 アヴァンティ - Wikipedia
 オースチン・ヒーレーにつながるドナルド・ヒーレーの活動。インヴェクタなどいくつものスポーツカーメーカーをつくっては潰し、フェアマイル高速艇で爵位を得たノエル・マックリン。現在も続くカロッツェリアを作ったザガート。3つの自動車ブランドと飛行機、現在も続く航空機エンジンのライカミング社などを傘下にしたコード・コーポレーションなど。
オースチン・ヒーレー - Wikipedia
ザガート - Wikipedia


 ラストは、自動車と飛行機の兄弟愛(?)の話。
 自動車輸送の専用機なんてのがあったんだ。ブリストル170フレイターやアヴィエーション・トレイダース・カーヴェア。自動車輸送専用機は、今は残っていないと。逆に、自動車は飛行機の支援に用いられていると。第2次世界大戦時の航空機輸送用のトレーラー「クイーン・メリー」ってすごいな。
 あるいは、自動車のエンジンで飛行機を飛ばす話。飛行機に搭載するには、いろいろと不便があると。特に冷却系が余計な重荷になると。
ブリストル フレイター - Wikipedia こういう飛行機大好き。


 ラストは、動物の名前を付けられた飛行機や自動車の列挙。意外とあるというか、ないというか。

小杉光太郎『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。4特装版』

 ろこどるも4巻目。このあたり、かなり雑誌掲載時に読んでるな。まあ、お渡され会は見損ねていた。
 ゆかりとゆいがいないときに、突然イベントがあることを知らされて。てんやわんやのエピソード。野田ちゃんの生徒会入り。ななの誕生日イベント。一周年記念ライブとその準備。ゆい先輩の妹が入学などなど。
 本当にななのひたむきさが流川ガールズの原動力だな。あと、ななの好かれっぷりとか。
 権利問題か。どこぞの猫さんの話だな…

山形石雄『六花の勇者』

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

 買っちゃった。アニメが進むのを待ちきれなかった。しかし、やっぱりアニメが進むのを待ったほうが良かったかな。
 魔神が現れたとき、運命の神は6人の勇者を選び出す。しかし、実際に集まってみると、勇者は7人いた。さらに、魔神の復活に備えて準備された霧幻結界が勝手に作動して、勇者たちは閉じ込められる。一人余計な勇者=魔神の手の者ということで疑心暗鬼になった勇者たちは殺し合いを始める。
 ファンタジー世界で、推理ものってアイデアはいいな。出版当時もかなり話題になっていた記憶が。とりあえず、にせ勇者は意外なあの人だったと。疑いをかけられた「世界最強の男」アルドレッドは、追われながら、紛れ込んだ敵を探し出す。アルドレッドの強さは、折れない心と何かあったときのとっさの判断力にあるんだな。
 ラストは、一難さってまた一難。さらにもう一人の「勇者」が現れて。ちょっと、2回ループはくどすぎるような気がする。2巻はどうやって解決したのだろうか。
 そういえば、チャモの力と犯人氏の打撃を受けたときの状況が似ているのが気になるな。どちらも泥っぽい。

瀬尾つかさ『横浜ダンジョン:大魔術師の記憶』

 うかつにも、二三日前まで把握していなかった、瀬尾つかさ新作。
 突然、世界の各地で時空が歪んで「ダンジョン」が出現。横浜スタジアムに出現したそれは、「横浜大墳墓」と呼ばれるようになった。定期的にモンスターがあふれ出すスタンピードと呼ばれる現象が起き、それで両親を失った黒鉄響は、同時に自分も傷つき、前世の記憶を呼び起こされることになる。
 突然現れたダンジョンとか、少年少女だけがそれと戦うことができるってあたりは、既存の瀬尾作品と同じ道具立てだな。一方で、主人公が、「前世」では「白き賢者」と呼ばれる異世界の魔術師で、圧倒的な魔道技術を持つ、チート主人公であるってあたりは、だいぶ違うな。とりあえず、ダンジョンは、力押しでも突破できるようだし。
 今後、どう展開していくのか。
 前世の恋人であるナーシャと、明らかに好意を示している春菜と冬音。どう処理するつもりなんだろうな。

わかば*ガール 四葉「これが包丁ですか」


 休日に皆で集まって、遊びに。流れで、萌子のお宅訪問に。
 初めてなのに、くつろぎまくる柴さんと真魚。ついでに、若葉もティーンズ雑誌に夢中。せっかくの休みに何かしたいということで、お菓子作り。
 しかし、若葉ちゃんのアレっぷりが。「これが包丁ですか」とか言い出したら、そりゃ刃物は持たせられんな。「友達料」もひどい。ラストは料理初心者の「アレンジ」。こげ。
 萌ちゃんが天使すぎる。


『わかば*ガール』4話感想 皆で萌ちゃん家に!友達料www:萌えオタニュース速報