2022年7月刊行だから、おおよそ2年近く間が開いてるな。というか、思ったより積んでた期間が長かった。
調べてみると、なんでか外伝は買ってないなあ。
今回は、8巻以来の王都へ遠征。馬上槍試合の見物に出かける一同。毎年の大イベントに賑わう王都。しかし、なにやら種族の平等を旗印に、あちこち規制が行われて、嫌な雰囲気が漂う。
さらに、馬上槍試合の見物の最中に、遊びに来た王妹ちゃんが、呪いで倒れる事件が。ここから、一同は二手に分れて冒険に踏み出す。
つーか、「聖騎士」がウザすぎるなあ。他者を貶めるために、平等を武器にする。馬上槍試合で種族別部門を廃止とか、現在の格闘技で階級制廃止に近い暴挙だよなあ。ヘビー級しかなくなる。
「聖騎士」は外道に落ちてるのが判明して、暴れん坊王様に成敗される。
王妹が呪いに倒れてから、ゴブスレ一行は二手に分れての冒険。
女神官ちゃんと非戦闘員の受付嬢と牛飼い娘は、王都に残って、倒れた王妹の身代わりとその支援。なにも起ってませんよとばかりに、馬上槍試合の貴賓席で見物する女神官。「聖騎士」に絡まれたり、最後は闘技場にガーゴイルが襲撃仕掛けてくる。自らの奇跡で被害を最小限に抑え、リーダーシップを発揮して、人々を動かす。
一方、パーティの他のメンバーは、結界のほころびを修復するために、地母神の杖を確保に、混沌の勢力に奪われた神殿に突入。相変わらず、ゴブリン潰し。
しかし、指揮するバンパイアと遭遇して、神官を欠く一同は大苦戦。最終手段は、「死体だから」ということで、マジックパックに収納して、日干しか蒸し焼き、と。いいのか。TRPGではありそうな無茶だなあ。そして、頭を抱えるゲームマスターと連想できる。
一方、馬上槍試合では、圃人の剣士が試合に出場。少年魔術師とコンビでなかなかの快進撃を決める。少年魔術師が、姉をゴブリンに殺された影をふり破って前に進む話でもあるな。
そして、外道聖騎士を剣での対戦で撃破するも、そこで力尽きて敗退する圃人の少女のバトルも印象深い。というか、ゴブリンスレイヤー一行よりも、こっちが今回のお話の基調な感じだよなあ。