蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー』

 10巻くらいで読むのが止まってたのを、ラノベ読めるモードに乗じて一気に撃破。全体を通してみれば、ゴブリンを倒すためにゴブリンに近いところまで言ってしまっていた男が人間性を取り戻していくお話といった感じか。


 とりあえず、神官ちゃん、かわいい。


 第一巻、なかなかエピソード盛りだくさんだな。
 女神官とゴブリンスレイヤーの出会い。ゴブリンのバックアタックを受けて壊滅した新米冒険者パーティ。その中で、唯一ダメージが少なかった女神官がゴブリンスレイヤーに助けられる。それが、彼女が凄惨なゴブリンとの戦いに巻き込まれる端緒だった。
 つーか、木造のかつてエルフが築いた砦、神官ちゃんのプロテクションで入り口を塞いで、焼き討ちって、なかなかエグい手段を取る。


 続いては、エルフ、ドワーフリザードマンがゴブリンスレイヤーを訪ねてきて、ゴブリン退治を依頼。パーティを組むことに。エルフの領域の近くの遺跡に、ゴブリンが巣を作っている。詳しいことを聞かずに、即決で決めちゃうゴブスレさんがなんとも。
 で、その遺跡に踏み込んでみると、ゴブリンを率いるのはオーガで。水圧カッターとはなあ。あと、匂い隠しでゴブリンの血糊べったり塗りたくられるエルフ…


 最後のエピソードは、ゴブリン・ロードの襲撃。
 ある日、ゴブリンスレイヤーの幼なじみが住み、自らも借家している牧場の周囲にゴブリンの足跡を発見する。ゴブリンの「王」が、辺境の町を攻撃する橋頭堡、食糧補給拠点として牧場を狙っていた。
 牛飼い娘の逃げないという決意に、ゴブリンスレイヤー冒険者ギルドに応援を頼むという形で答える。まあ、100匹のゴブリンの軍勢がいても、同数の冒険者の相手ではない、と。
 一方、ゴブリンスレイヤー自身はゴブリンロードの拠点を襲撃。単身、見捨てて逃げてきたゴブリンロードを女神官とともに倒す。


 つーか、この巻、ゴブリンスレイヤー、二度大けがしてるな。意外と怪我が多い。