2006年上半期ライトノベルサイト杯

今年に入って刊行されたライトノベルのうち既読は17冊。プラス読みかけが1冊。
この冊数だと、自分がライトノベラーで、ここがライトノベル関連サイトであると自信を持って言えないのだが…
まあ、こういう人間のおすすめも、多様性の観点から有用でしょう(自己正当化)。
ちなみに、五代ゆうの本が多いのは、『〈骨牌使い〉の鏡』が非常に面白かったので、そのあと集中的に読んだせい。

やはり五代ゆうの本はいい。この本もハードカバーの時点で読んでおけばよかった。
「骨牌」という設定、世界の描写、主人公のアトリ以下登場人物の造形、どれをとっても素晴らしい。
この巻は三分冊のうちの一冊目。貿易都市ハイ・キレセスで平和に過ごしていたアトリが新たな運命に巻き込まれる導入部。
【06上期ラノベ投票/4829118059】

続いて、2巻にも投票。
物語世界についての情報が明らかにされてくると同時に、急転直下の展開。
とりあえず、ここで切るのはひどいです五代さん…
【06上期ラノベ投票/4829118326】

さらに五代作品をもう一冊。
シリーズ第3作。今回は吸血鬼との戦い。
主人公が魅力的。見たところ、ありがちな弱気鈍感まっすぐ主人公なのだが、なぜか他とは違う魅力がある。気骨や機敏さ、単純にいい人なだけではない陰影などが原因か。
【06上期ラノベ投票/4840115028】

小粒ながら、最近のお気に入り上位。
戦いのかっこよさやら、キャラクターの描写やら、女の子のかわいさやら、そんなところが好き。
1巻と2巻のどちらにしようか迷ったが、フェリたんの魅力で2巻に決定。
【06上期ラノベ投票/482911827X】

最初のほのぼのした日常から、急激に事態が切迫していく描写が見事。
男性キャラ群が魅力的。特におじさん連が。ラストの陣内なんか、ほれぼれするほどかっこいい。
【06上期ラノベ投票/4829117958】


ここまで書いてから気付いたのだが、『〈骨牌使い〉の鏡』のような再刊・文庫落ちの場合のあつかいはどうなるのだろうか?
最終日に質問するのも憚られるし…