県内コメ4年連続の不作:奨励品種気候と合わず?(熊本日日新聞2006年11月24日付)

県の奨励品種である、ヒノヒカリと森のくまさんが気候に合わなくなってきたという話。
原因としては、稲が出穂する8月20日前後から約20日間の平均気温が26、7度を超えるために起こる高温障害、農家の田植えの早期化によって出穂時期が真夏の高温期と重なりやすくなったこと、食味のよさを出すために生育後期に窒素肥料を押さえていることが稲の活力を低下させているなどの原因が指摘されている。特に、気候については、2000年以降、8月の平均気温が28度を下回ったことがないとのこと。
現在の県の奨励品種は高温耐性を持つものがなく、新品種の採用が最大の対策のようだ。ただし、新しい品種が市場にうけ入れられるかが問題。現状、ブランド力の弱い米は、価格下落・売れ残りに悩まされる。当面は、田植え時期や施肥の適正化など「農家に細かな栽培を呼びかけるしか手がない」のだそうな。