奈須きのこ『DDD2』

DDD 2 (講談社BOX)

DDD 2 (講談社BOX)

素晴らしい野球小説でした。本当に(ry
スポーツ物を、奈須テイストとDDDの世界にうまく落とし込んだ感じ。かっこよかった。
一巻の内容をすっかり忘れていたので、改めて読み直したが、年表と比べながら読むと、いろいろと謎が多い。「ある手術」とアリカの左腕の関係、日守秋星とハートレスなる人物の関係、悪魔憑きを発症させてまわっていたおっさんの正体などなど。
あと、本書のさいごで、石杖カナタがオリガ記念病院を出てくるのが2005年2月14日。で、一巻の年表によると、2005年には「能図妄想団地」「眠りの森の美女」「ある逸話」の三つの事件が起きるわけで、それとの関係が気になる。最後のとカナタの脱走が関係あるのだろうか… 2巻の冒頭で、

……余談ではあるが、あの能天気お嬢が本気でいいとこの箱入り娘で、真面目に護身術を嗜んでいたと知るのは何もかもが終わった後の、2006年の話である。

とあるから、2005年いっぱい、何らかの事件が続くと考えられるが…
あと、カナタを倒せるのは、やっぱり「憎悪」をつけた状態のアリカだけなんだろうな。