- 作者: 宮家準
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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前書きなどに、
もっとも民間信仰は特に宗教と意識されずに、いわば生活習慣として行なわれている。けれどもそれをしないと、なんとなくうしろめたく、落ちつかないという形で、人々の生活の中に浸透している。「見えない宗教」とでもいえるものなのである。
(まえがきp.障ミ)
この部分に期待していたのだが。
以下、続いて読むべきもの。
R・N・ペラ『徳川時代の宗教』岩波文庫 1996(割と最近の本なのにもう品切れか?)
T・ルックマン『見えない宗教』ヨルダン社 1976
あと、山本七平がこの関連で何らかの言及をしているらしい。
章別では、第7章の「女人禁制」が山上が岳の女人禁制という具体例を素材に、その背後にある論理を追っていて面白かった。あと、第8章「たましいの成長と癒し」の第4節「民俗宗教としての四国遍路」も。
同じく第8章第3節の「蘇りの場としての病院」は現在の医療崩壊問題とからめて、興味深いテーマになりうると思うが、たいして議論を深めていなくて残念。