「開発と保存3:遺跡と暮らす:石の都と鉄橋調和模索」『朝日新聞』2007.12.11

 人が住んで使用している遺跡とその保存をどう調和させるか。インドのハンピ建造物群とパキスタンロータス城塞について。いろいろ利害関係があって難しい。

ただコンクリート住宅が増えるにつれ、一部で城壁との景観の調和が崩れてきた。「いまさら泥の家に住めとも言えないし……」と、アビッドさんは頭を抱える。

 どっか先進国に金を出させて住み心地や維持管理に便利な泥の家を研究させるか、コンクリ建物のデザインを工夫して城壁と調和させるか。手は色々ありそうなものだが、住民が納得するかが問題ではある。