
- 作者: 和ヶ原聡司,029
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/08/10
- メディア: 文庫
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前巻に引き続いて、恵美がオルバたちにとらわれ、魔王たちが救出に向かう展開。準備からエンテ・イスラ珍道中。後半、ちーちゃん以下の、お留守番組の出番が全然ないな。一方で、地球にいる限りは出番のないエメラダとアルバートは出番おおめ。つーか、アルバートにいたっては、一巻以来か。
恵美を旗印にして、蒼天蓋城に拠るアルシエル以下の魔族を滅ぼすという体裁を作るべく、恵美を捕らえ、アルシエルを地球から拉致するなど、暗躍する天界勢。とりあえず、オルバ市ねとしか。その中で、他とは違う思惑で動くガブリエル。思惑に乗りつつ、活路を見出そうとするアルシエル。どう決着をつけるのか、楽しみ。
あとは、魔王と鈴乃がエンテ・イスラに行く準備をするときの、装備選択の貧乏くさい対立が笑える。
しかし、魔王が聖剣も使えず、かといって魔力も戻らないという状況は地味にピンチだな。あと、恵美の弱さというのも印象的。
魔王が自転車やバイクにつけている「デュラハン号」の由来も判明。衝撃の事実w
「それでだ、調子に乗って買い物して、貯金無いのにまたぞろクビになったら最悪だろ?」
「まぁそれは確かに……って、まさか!」
鈴乃は最低最悪な推測が頭をよぎって息を呑む。
「だからもう二度とクビにならないように、通勤自転車に願掛けをしたんだよ。ほら、デュラハンて、『首無しの悪魔』だろ。だから『首』と『クビ』で『クビが無い悪魔』ってことで」p.276-7