『独立行政法人をゆく』

独立行政法人をゆく (イカロス・ムック)

独立行政法人をゆく (イカロス・ムック)

 イカロスMookのあちこち潜入する系のシリーズ。意外とおもしろいので、ちょくちょくと借りたり、買ったりしている。本書は、独立行政法人を取り上げている。独立行政法人といっても、いろいろあるけど、写真映えする研究系がメイン。あとは、パイロットや船員の養成系や造幣関係。金融系なんかは、ほとんど取り上げられていない。しかし、研究系の独立行政法人って、結構多いんだな。しかも、それぞれの組織が展示施設や公開活動をやっているのが興味深い。身近にあるわけではないから、私自身は現実に行けそうにないが。
 都市再生機構にも研究施設があって、ビル風を研究するための風洞があるそうな。建築研究所の無音室もどんな世界なんだろうな。土木系、医療系、農業系、文化系、工学系などなど。国立印刷局造幣局の技術も興味深い。
 末尾には、独立行政法人のリストも興味深い。北方領土問題対策協会とか、国立青少年教育振興機構とか、日本万国博覧会記念機構なんかは、初めて名前を聞いたな。北方領土問題対策協会は、北方領土問題の啓発とか、融資事業を行なっているらしい。国立青少年教育振興機構国立青少年交流の家国立青少年自然の家の運営のための組織らしい。最後のは、2014年に解散済みか。国庫からの支出はなかったようだが、エキスポランドなんかの地代収入で運営していたのかね。国立民族学博物館は昔、ちょこちょこ行っていたが、土地所有の関係なんかはどうなっているんだろうな。