『モデルグラフィックス』2016/9号

 昨年かって、放置してあったものを連続で撃破。
 特集は、戦車模型の塗装・仕上げ技法の特集。しかし、モデルグラフィックス系が大プッシュのカラーモジュレーション、個人的には好きになれないなあ。写真で見る限りは、くどく感じる。あと、エアブラシ押しなのが、結局のところ、参考にならない。そんな、ミストを放出しまくる道具を設置する場所がない。それでも、「アーマーモデリング」誌の方では、筆塗り特集とかやってくれるけど、こっちはねえ。


 後半の作例、なかなかおもしろいな。
 MSVの高速機動型ザクにビルダーズパーツを大量に組み込んだ作例。くっつけたパーツの値段が、本体価格の何倍になるのだろうか感が。逆に、当時のプラモも、御大尽アタックをすることができると。
 次のドム試作機は、カッティングプロッタを使った、装甲板の裏面の工作が興味深い。
 ガルパン関係で、アンツィオ高校のSPA38Rトラックを、3Dプリンタフルスクラッチ。ここまで、モデリングするのが、一番大変そうだけど。あと、リテイクパーツが相当出る模様。シャーシやら、ディテールも大変そう。


 連載では、「世界の駄っ作機」と「世界の舷窓から」がおもしろい。
 スケールダウンした実験機のはずが、本命よりも後に出来上がってしまったハンドレページHP88。グダグダと製造は延びるわ、飛行性能はアレだわ。死人まで出して、恐ろしい。
 世界の舷窓からは、魚雷艇第一次世界大戦から、試行錯誤が始まっている。先進国はイギリスとイタリア。イギリスは、戦間期には予算がつかなくてほぼ空白。プライベートベンチャーで売り込まれている。一方、イタリアは営々と開発を続けるが、小さすぎて航洋性に難ありだったと。模型で比べると、アメリカの魚雷艇は結構大きかったのだな。
 そして、このくらいの艇が、沿岸での哨戒や襲撃、救難などに、便利使いされていると。