横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 4』

 だんだんと、たまきがアホの子レベルが増していく、第4巻。
 前の巻末で、魔方陣で飛ばされた和久とミア。モンスターの攻撃を受ける城塞都市を目撃し、介入を決意する。後衛だけの二人は、ジャイアントとホブゴブリンを核とする部隊を、分断して撃破していく。さらに、都市そのものを囮とした、都市の領主の水攻め作戦、そしてその間に呼び出された「神兵」メキシュ・グラウとの遭遇戦。
 あらかじめ設置された魔方陣の中のものを呼び出せる魔法で、アリスとたまきを呼び寄せ、辛うじて撃破する。
 さらに、「世界樹」の守護者の使い魔と接触世界樹に移転。そこで、この世界が滅びに瀕していて、和久たち「マレビト」の助力が必要だと聞かされる。和久たちは、世界中の光の民と協調することに。
 これで、まだ作中時間は3日目なんだよな。なんとも密度の濃い異世界生活。

横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 5』

 グ、グレーター・ニンジャ…
 世界中の光の民と協力して、ことに当ることとした和久たち一行。手始めに、攻撃してきたアラクネの部隊の撃退に協力する。強力な指揮官を強襲し、撃破。
 その後、世界樹の守護者リーネの魔方陣によって、育芸館に帰還。しかし、魔王の四天王の1人、鬼将ザガーラズィナーの浮遊要塞が接近。大火力による攻撃を受ける。生き残りの学生のうち、育芸館の中等部組と高等部の一部は、魔法陣を使って、世界樹に脱出する。
 しかし、生き残りのなかには、人間そっくりに化けるドッペルゲンガーが浸透していて、奇襲を受け、魔法陣を破壊。和久以下のメインパーティ5人は、敵地と化した学校跡に取り残されることになる。


 グレーター・ニンジャこと、磯垣啓子登場。ミア兄と比べても、アレだなw
 しかも、やたらと戦闘力が高いのが。合気道(棒)。

横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 6』

 4日目。神託で、「世界の終わりの日」とされた日。大陸を支える5本の「楔」。敵の手に落ちた楔二ヵ所を奪還し、二ヵ所を敵をひきつけて自爆させる作戦。先に脱出した、学生たちは、組織化されて、戦線に投入されていた。
 一方、取り残された和久たち一行は、学園の敷地をさまよいつつ、脱出の策を模索する。隠密行動をするも、ザガーラズィナーに発見。戦闘する羽目に。圧倒的な強敵を出し抜いて、辛くも脱出に成功。
 その後、「ガル・ヤースの嵐の寺院」攻略作戦に参加。防御部隊の強力なモンスターを撃破。寺院内に入り、アンデッドを生み出す、ヴォルダ・アライを撃破。
 爆弾を備蓄していたミア兄とか、学園の地下の謎の空間。学園にはどんな秘密があるのだろうか。

横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 7』

 最新刊まで、一気に追いついた。ついでに、もう一周。息をつかせぬジェットコースターストーリー。ここまでも、たいがいインフレな感じの話なのだが、さらに、「すべての常識が覆る、驚天動地の世界」なのか。続きが気になる。ウェブ連載を読むか、文庫を待つか。悩ましい。
 嵐の寺院攻略のあと、一休みして、次はロウンの地底神殿攻略。入り口に強力な部隊が陣取っているので、秘密の通路から進入し、楔を確保する作戦。秘密通路に入れるのが二人しかいないので、ルシアと和久による作戦となる。囚われた王族の悲惨な状況とか、精神攻撃とか、ルシアと和久が結ばれるとか。3人目か。
 作戦は成功したかと思われたが、今度は世界樹の結界が破られ、モンスターの進入を許す。そのモンスターの中には、四天王の1人、トレントのアガ・スーもいた。かつてなく強力な敵を、辛くも撃破するが、さらに自体は混迷。
 四天王の1人、アルガーラフが魔王から離反。和久たちと接触。さらに、学校の山に「楔」が存在し、それを確保せよと示唆。どんな秘密が隠れているのか。そして、和久は四天王や魔王相手に、戦えるのか。いろいろと、秘密が。

小和田哲男『名城と合戦の日本史』

名城と合戦の日本史 (新潮文庫)

名城と合戦の日本史 (新潮文庫)

 戦国時代から近代初頭までの、城をめぐる戦いを、それぞれ3ページほどで紹介する本。戦国時代の城って、わりと簡単に落ちる感じが。つーか、岐阜城って、ものすごく弱い城なのだろうか…
 戦国末期以降の、大兵力を篭城させた城は、そう簡単に落ちない。しかし、完璧な防御で篭城を続けても、結局、外部からの応援がなければ、戦局を挽回することができない。小田原城大坂城戊辰戦争若松城なんかが、その事例。
 逆に、熊本城は、後詰が強力だから、守り抜けて、「天下の名城」になりえた側面もあるのだろう。実際、篭城した熊本鎮台の部隊は、かなり追いつめられていたわけだし。

朝日新聞書評から

 読書欄も、登録しないと読めなくなったか。正直、登録が必要なところを読む気にはならないしなあ。

(書評)『死者の花嫁 葬送と追想の列島史』 佐藤弘夫〈著〉:朝日新聞デジタル

 中世からの死生観の変化を扱った本らしい。中世には、死者の魂は西方浄土に行くべきで、身近にとどまっているべきものではなかったと。それが、家による祭祀や決まったお墓など、近世には大きく変化する。時代による変化は大きいと。

(著者に会いたい)『マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史』 石井英俊さん:朝日新聞デジタル

 なかなか、地面を見て歩くのは難しいんだよな。肥後六花とか、いろいろな意匠があるのは知っているが。

(書評)『死刑冤罪 戦後6事件をたどる』 里見繁〈著〉:朝日新聞デジタル

 冤罪で死刑まで追い込まれるとか、絶望感がハンパない…

出版社の広告などで気になった本

 なんか、プラザ図書館に入ってる本が多いな。で、たいがい、アクセス不能と…

出版広告

 中島淳『湿地帯中毒:身近な魚の自然史研究』東海大学出版部、2015(ISBN:9784486019992
 P・チャタジー『統治される人びとのデモクラシー:サバルタンによる民衆政治についての省察世界思想社、2015(ISBN:9784790716693
 時枝努他編『修験道史入門』岩田書院、2015(ISBN:9784872949308)→http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-87294-930-8.htm
 御嶽神社御師家古文書学術調査団編『古文書にみる武州御嶽山の歴史』岩田書院、2015(ISBN:9784872949087)→http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-87294-908-7.htm
 四国地域史研究連絡協議会編『「船」からみた四国:近世〜近現代の造船・異国船・海事都市』岩田書院、2015(ISBN:9784872949254)→http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-87294-925-4.htm
 古川勇気『ペルー山村のチーズ生産者』風響社、2015(ISBN:9784894897854)→http://www.fukyo.co.jp/book/b211050.html

熊日書評から

 中川毅『時を刻む湖』岩波書店、2015(ISBN:9784000296427
 田村愛理他編『国家の周縁:特権・ネットワーク・共生の比較社会史』刀水書房、2015(ISBN:9784887084216

土用の丑の日 「ウナギを食べた」は46%で半数割る | NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160730/k10010614801000.html
 うーん、減少は10ポイントか。もっと減らないとな。
 シラスウナギ養殖場に入れる段階、そして、小売段階で、もっと規制を強めるべきだろう。放流が全く意味がないのは、もはや確実なんだし。

二条城の天守閣復元を 有識者会議が提言案 : 京都新聞

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160727000167
 二条城の天守を復元して、意味があるのだろうか。江戸時代のかなりの部分、天守がなかったわけだし。むしろ、現存施設の維持にカネを使ったほうがいいと思うが。
 つーか、二の丸御殿で「MICE」って…