横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 4』

 だんだんと、たまきがアホの子レベルが増していく、第4巻。
 前の巻末で、魔方陣で飛ばされた和久とミア。モンスターの攻撃を受ける城塞都市を目撃し、介入を決意する。後衛だけの二人は、ジャイアントとホブゴブリンを核とする部隊を、分断して撃破していく。さらに、都市そのものを囮とした、都市の領主の水攻め作戦、そしてその間に呼び出された「神兵」メキシュ・グラウとの遭遇戦。
 あらかじめ設置された魔方陣の中のものを呼び出せる魔法で、アリスとたまきを呼び寄せ、辛うじて撃破する。
 さらに、「世界樹」の守護者の使い魔と接触世界樹に移転。そこで、この世界が滅びに瀕していて、和久たち「マレビト」の助力が必要だと聞かされる。和久たちは、世界中の光の民と協調することに。
 これで、まだ作中時間は3日目なんだよな。なんとも密度の濃い異世界生活。