朝の4時ごろと7時ごろに、どこかの猫がギャーギャー喧嘩していて、起こされる。睡眠リズムを破壊された。一日だるい。その後も、我が家の庭を何度もウロウロするし。そろそろ、殺意を覚えるな。飼い主不明の迷惑猫って、どう対応したらいいのやら。
 次は、水鉄砲かな。


 二日連続で、パソコン立ち上げ時に、「個人プロファイルにアクセス不能」とかで、初期状態になっている。再起動すると、普通に使えるけど、そろそろ、ハードディスクあたりが寿命なのだろうか。とりあえず、バックアップを急ぐ必要があるな。

和田裕弘『織田信長の家臣団:派閥と人間関係』

 なんか、気分的に信長づいてきたので、再読。
 しかし、こうして、信長の家臣団を見渡すと、尾張には、最近の戦国大名でミニ戦国大名的な存在として定義される「国衆」の存在感が限りなく薄いなあ。知多半島の水野氏くらい? 清須・岩倉・犬山の各織田氏尾張今川氏あたりが、そういう存在にあたるのだろうけど、信長の尾張平定の過程で滅ぼされてしまった。
 それどころか、一族としてそれなりの継続性を持つ家臣も少ないよなあ。信長の主要な家臣と言われる柴田勝家羽柴秀吉明智光秀滝川一益丹羽長秀と父親以前の事跡が明確でない重臣が多い。そもそも、信長の弾正忠家自体が、祖父あたりからしか明確にならない家だし。例外は、佐久間・森・坂井氏くらいか。信長につけられた家老たる林・平手も、なんか、一族としてのパワーはあんまりないようだし。林氏は、稲生原の戦いで700人と、信長自身に匹敵する程度の戦力を動員して、敗れているから、このときのダメージが大きかったのだろうか。
 信長に収斂させるのではなく、16世紀半ばあたりの尾張の政治地図や在地支配の構造あたりに焦点を当ててみたいところ。そもそも、定住や産業構造がどうなっていて、それがどのように支配され、領域的な権力に繋がっていたのか。


 尾張以外では、早い段階から領域支配の中核となった美濃・近江の国衆は、織田・豊臣と取り立てられて、近世に大名として名を残している感じだな。関ヶ原あたりで西軍についても、縁故やらなにやらで、改めて旗本や大名の上級家臣として、復活している感じ。それに比べると、大和や摂津、河内、和泉、伊勢の国衆は、限りなく陰が薄いというか。室町幕府の奉公衆も、細川家に仕えた家系以外は、光秀の敗北で連座して壊滅しているし。関ヶ原大坂の陣で豊臣方について、壊滅している感じか…
 ほかにも、調べてみると群馬県域の国衆は、北条氏に組み込まれて、没落していたり、どこにいたかでずいぶん運命に差があるのだな。

水野良『グランクレスト戦記6:システィナの解放者[下]』

 システィナ解放編。
 恐怖で分断され、さらに混沌渦で逃げ場を失って、疲弊していたシスティナ。テオとシルーカは、いわば檻となっている混沌渦を払い、それによって人々を動かそうとする。巨大な混沌の魔物を、苦戦の末に倒し、システィナを魔境から解放。それによって、一気に、民衆はテオの元にはせ参じる。
 こういう人々を閉じ込める障壁が失われた途端、体制が崩壊するってのは、旧共産圏の崩壊時を思い起こさせるな。一気に、人が逃げる。北朝鮮なんかも、それが恐れられているわけで。


 一気に、テオの軍勢が膨れ上がる中、ロッシーニ家側は、逆転をかけて、ペデリコの長男ドーニを指揮官とする軍勢を派遣。しかし、最終的に、テオとの一騎打ちに負けて、ロッシーニ家の体制は崩壊。
 ロッシーニ家の自分でも望まない圧政。ジュード・コルネーロが、人気取りのために無策に魔境に挑んだ扇動家でしかなかった。ゆえに、ロッシーニが反逆した経緯。そして、統治するものとしての最後の誇り。単純に、ロッシーニが悪者ではなかったことも示される。とはいえ、圧政の責任は誰かがとらなければならないわけだが。
 ペデリコの次男、ジュゼルは、生き延びて、テオに協力してシスティナの政治的安定に協力することになる。


 戦後処理といっても、ここまで荒れ果てた国を立て直すのは難しそうだ。そして、アルトゥークでは、ミルザーが、残った君主たちによる遊撃戦に対して、領民を巻き込んだ徹底弾圧の方針を採ることを決意。オイゲン・ニクラエ男爵以下の、アルトゥーク残党は死を覚悟した正面決戦によって、壊滅する。まあ、この種のゲリラ戦って、それに巻き込まれた時点で負けなんだよなあ。暴力的弾圧の汚名は、拭い難い。


 しかし、魔女ヤーナの末路がなんとも。なにやら、魔法師協会が黒幕のような空気だが。なら、そのエージェントたるアイシェラは、どう動くのだろうか。最後の方で、ヤーナの牢に現れた謎の女性はアイシェラのようだが。そして、ヤーナのテオとシルーカを殺してくれという願いに「今はまだ、ね……」と答えたということは、どこかの時点で、アイシェラが暗殺者として牙を剥くのだろうか。

蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 3』

 なんか、読み終えるのに時間がかかってしまった。中盤、乗らないというか。
 辺境の街では、秋のお祭りの時期。ゴブリンスレイヤーは、牧場の娘とギルドの受付嬢二人相手に、時間差デート。さらに、地母神の神官の娘は、エロいコスチュームで、神にささげる舞を舞う。


 そのような、平和な光景の裏で、街を狙った陰謀が進んでいた。祭で警戒心が薄れた隙を突いて、町中で事件を起こし、ゴブリンの集団を侵攻させ、それによる混乱を利用して邪神の復活を企むダークエルフの陰謀が進んでいた。しかし、警戒怠りないゴブリンスレイヤーの防備によって、ゴブリンは全滅。ダークエルフも、ゴブリンスレイヤーの前に倒れる。


 ちょこちょこと、幕間に出てくる勇者様御一行は、今後、ゴブスレさんにどう関わるのだろうか。今回、やっと面識というか、互いに遭遇するわけだが。
 というか、相変わらず、巨大な事件の片隅で細かく活躍するゴブリンスレイヤーたち。