笹本祐一『星のダンスを見においで』読了



久しぶりに読んだが、面白かった。もっと早く寝る予定だったのに、後半時間を忘れて読みふけって、5時まで夜更かし(と言うべきか…)してしまった。
最初、行為の主体が前触れもなく、ころころと変わるのに戸惑った。通常、あまり気にしないのだが、今回は少し目立ったような。1/3すぎるころには気にならなくなったが。
前半はほぼ旧版のまま、後半は大幅に加筆されている。加筆によってテンポが悪くなることもなく、旧版の感覚は変わっていない。展開が詳細に描かれることで、より分かりやすくなった。ヴァイパーの修理、唯佳とヴィンの対決、最後の艦隊戦シーンの展開は、新しい物語を読むようでわくわくした。ラストには、余計な加筆もなく、ほとんど旧版のままで、余韻はそのまま。満足。
最後はいろいろと放りっぱなしだが、それがいい
そういえば、海賊船の船長にジョン・ドリトルって名前のがいたけど、やっぱり元ネタはドリトル先生なのだろうか。