南野海風『凶乱令嬢ニア・リストン 1』

 全巻買っているわりに、今まで読み終わってなかったシリーズに手を付ける。
 とりあえず、転生バトルジャンキー幼女。


 死にかけというか、すでに魂が旅立った幼女の体に、反魂の術で下ろされた魂は、戦いのなかで逝きたいと望んだバトルジャンキーだった。そして、肉体だけでも助けるには最適の存在だった。
 「気」の力で病を克服したニア。一方、ニアを助けるためにリストン家はテレビのような魔法映像(マジックビジョン)に多大な出資をして、情報を募っていた。最初は、その報告のため、そして、後々はマジックビジョンに入れ込みすぎて長期的にヤバそうなリストン家を守るために出演するようになり、テレビアイドルの道を進むニア。
 そうこうしているうちに、王都で劇の子役としてお呼ばれ。これから売り出す女優の空回りを受け止められる度量のある幼女を求めていた劇団。徐々に、シャロと仲良くなり、劇も大成功。
 一方、裏ではニアをさらって金をせしめようとマフィアが暗躍。しかし、マフィアの誤算は、ニアが圧倒的に強かったこと。「早く構えないと蹂躙するわよ!」ってヤバいな。数十人単位の不良少年を蹂躙して、マフィアの主要メンバーの足を洗わせるとか。
 正当防衛ならぶん殴っていいです、か。


 そういえば、兄がニア以上の美人でファンレターが一度しか出演してないのに、根強く送られてくるというのがなんとも。
 浮島に人々が住んでいて、飛空艇で行き来するという世界観もいいなあ。