「処女はお姉さまに恋してる」フルコンプ(ネタバレあり)

やっと終了。現在は貴子ルートと紫苑ルートの3学期部分をもう一回やっているところ。7月に入ってからずっと、このゲームに耽溺していたな。特にここ数日間、寝る以外、ほとんどこれに費やしていた。
現在は、余韻を楽しむように、紫苑ルート、貴子ルートをやり直しているところ。
次購入の「_summer」発売前に終わって良かった。正直、こんなに時間がかかると思っていなかった。
ビジュアルファンブックとサウンドトラック購入は決定。


お気に入りのヒロインは、ぶっちぎりで貴子と紫苑。次点で一子。まりや、奏、由香里、ついでに主人公の瑞穂は同じくらいの位置付けか。どのキャラもそれぞれに魅力的で、好きになれない・興味がもてないヒロインがいないのは素晴らしい。
貴子の3学期に入ってからの暴走ぶりは、もう変なスイッチが入りっぱなしというかなんというか。卒倒、お弁当イベント、やきもち、ラーメン、そして「最終決戦ケーキ」に我を失うヴァレンタインと、怒涛のデレ攻撃にはもう脱帽。声優さんの上ずった声の演技のうまさもあって、非常に魅力的であった。
紫苑さんも甲乙つけがたい。第6話までの、瑞穂のアドバイザーにして、お茶目な友人という役どころも魅力的だったが、独自ルートに入ってからの「塔の中の姫君」モードの印象が深い。私は攻略サイトの情報で紫苑を最後に回したが、先に紫苑ルートをやってしまうと、彼女のその後の運命が気になって素直に他のヒロインのエンディングを楽しめないのではないだろうか。こちらも声優さんの演技が魅力的だったが、ラ行で若干巻き舌気味になるのと、エロシーンで声がかすれ気味になる部分が気になった。


このゲームが百合物かといわれると疑問だが、お嬢様学校を舞台にしたことで、物語に独特の空気感を醸し出すことに成功したのではないかと思う。なんというか、「罪のなさ」というか、無邪気さというか、そのようなものがあったように思う。
一転して、エロシーンでは、妙にマニアックな描写が多いのだが。


このゲームにもいくつか欠点がある。特に大きいのが、一般女生徒の立ち絵が少ないこと。3人の使いまわしはさすがにねえ。いろいろと事情があったのだろうが残念。
あと、まりやルートのラストが納得いかない。あそこまで決心して海外に行ったのに、エンディング後に、たった6年で成功して帰ってくるのはちょっと安易だったように思う。正直、6年後のシーンは要らなかったのでは。