在宅介護の推進って、結局病人をもう1人ふやすだけだよなあ…

介護の沙汰も金次第
へなちょこ内科医の日記さん


昨年の夏に亡くなった祖父を思うにつけ。
私は、母の手伝いで力仕事をやったり、様子を見ていただけのほとんど役立たずだったが、それでも精神的なストレスはけっこうなものだった。とにかく24時間気が抜けない。真夜中に、トイレに立とうとしてひっくり返っていて、そのたびに大騒ぎで起こして、服を換えて、下の世話をして。しかも、人間は重い。祖父は体格が良かっただけになおさら。
祖父の場合、一番手がかかる状態が半年ほどで、あとは入院していたので、病気になる人間はいなかったが。それでも、夏の終わりに祖父を送り、葬式が終わった後、寝込んでいたな。私も昨年の秋は体調が悪かった。
我が家は、まだ手が空いている人間が多かったからなんとかなったが、共働きの家庭ではとても両立できないと思う。


大学の後輩が、教員免許取得のために、介護施設に研修に行っていたが、かなり衝撃をうけていた。
厚生官僚、特にキャリアは、漏れなく介護施設で介護の現場を体験しておくべきだと思う。一度体験すれば、在宅介護の政策がいかに非現実的かを思い知るだろうに。