http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20070422/p1いや、「セカイ系」と結びつけるのは無理矢理すぎるのではないだろうか。
「彼」には、割と具体的なイメージがあったと思う。9歳で、アメリカに移住。言葉の違いで、新しい環境に適応できず苦しんできた彼を、虐げてきたクラスメートや周囲の人間。その屈辱から生まれるもの。
ボブ･ハーバート：『キレる若者、屈辱、そして銃』で展開された議論の方が穏当だと思う。
この議論に拒否感を覚えるのは、間庭充幸『若者の犯罪 凶悪化は幻想か』（ISBN:4790711196）やゲーム脳の議論で展開されるような、メディアに犯罪原因を帰し、それを規制しようとする勢力に似たような気配を感じてしまうからかもしれない。
書いた当人にそんな意識はなくても、議論の展開や道具立てが、ダブって見える。
