影木栄貴/蔵王大志『春夏秋冬』

春夏秋冬

春夏秋冬

面白かったが、百合作品とは何か違う気がする。
「友達関係」の時間や描写が少ないのが原因だろうか。なんか最初から「運命の人」が定まってしまっているからかもしれない。関係に悩むシークエンスが百合作品のキモなのではないだろうか。
それほど百合作品を読んだことはないが、個人的には、森永みるくの『くちびる ためいき さくらいろ』(ISBN:4758070016)収載の「いつかのこのこい。」が理想形なのではないだろうか。