ジャガイモとサツマイモ

 佐々木高明の『照葉樹林文化の道』に関連して。ちょっとメモ。
 ジャガイモがヨーロッパに導入されてから、一般に普及するまで時間がかかったのはわりあい有名な事実。アメリカ大陸の「発見」が1490年代。それから有力なカロリー源となるのは、18、19世紀。普及するまでに、200から300年かかっている。これは、根菜利用の習慣がない文化だったためだろう。最初は花を楽しむために導入されたそうだ。
 その事実を踏まえると、なんでサツマイモはあんなに早く広がったのかが逆に不思議に感じる。アメリカ大陸から日本に入るまで、100年ほどしかかかっていない。温帯から熱帯にかけての、根菜利用地域に急速に普及したと考えられるが、どんなルートをだれが持ってきたのか。ヨーロッパ人は、ジャガイモが上記の調子では、利用したとは思えないし。ルートにしても、ヨーロッパ・喜望峰経由で広がったのか、太平洋を渡ってフィリピン経由で普及したのか。
あと、ヨーロッパ人でも、かぶやにんじんあたりは使っていたから、全く根菜と無縁と言う訳ではないよなあ…