「私の視点:国産の食材、無駄なく使え」『朝日新聞』2007.12.6、15面

 国産食品の値段は余りあがっていないという指摘。まあ、これは安く買い叩かれている側面もあると思うけど。
 食料品の値上がりには、「加工度の低い素材で手作りをする」、「原則的に国産食品でまかなうこと」、「必要以上に買い込む」のを止め食品ロスを減らす。食材の保存には薄く切って干すことを勧めている。梅雨時以外はこれで結構もちそう。根菜類や肉類が対象。

食料安全保証を望むなら、まずは自国の食料生産をささえるべく消費者が買い支えなきゃね。米の生産量より廃棄食品の量の方がずっと多い国、ニッポン。値上げを騒ぐ前に食卓の品格を考えましょ。

ただなあ、歴史的に考えても「都市」では、食料の外部依存・加工品への依存は高くなるもの。国全体が「都市」と化したような現状の日本では、素材へ戻るのはなかなか難しい側面もあるだろうな。