「ニッポン人・脈・記:ふるさと元気通信8:いまが青春 農家のヨメ」『朝日新聞』09/7/30

農家の主婦が、直売所やレストランを通じて、元気になったという話。ある意味、伝統的な農家の形態への回帰だな。昔は織物の家内生産、今は直売所。

 ハタと気づく。農家の主婦には、自由になるお金がない!

 渋谷たちは初めて、自分の貯金通帳を持った。「自分で稼いだ金だ、誰にも遠慮のいらない金。うれしかったねえ」。

このあたり、網野善彦が言うような、中近世の女性が織物の売買を通じてヘソクリを貯め、夫にも利子つきで貸していたという話を髣髴とさせる。