三ノ咲コノリ『アルクアイネ:サンバベッジ妖精譚 1』

アルクアイネ-サンバベッジ妖精譚-(1) (シリウスKC)

アルクアイネ-サンバベッジ妖精譚-(1) (シリウスKC)

 北欧の小国、そこは妖精が身近な国で、市役所には「妖精発見課(アールヴエオリシオン)」があって、「妖精発見人」が努めている。日本からカリグラフィーを学びに渡航している成宮晴明は、妖精発見人のエイネと出会って、妖精がらみの事件に巻き込まれるようになる。
 全体としては妖精たちとの交流や妖精たちを通した人と人との交流といった、ほのぼのとした話が主体。あと、ヒロインのエイネの笑顔が良い。腹ペコで、書類作成が苦手でと抜けているところだらけだけど、だからこそ、愛らしいというか。まあ、書類書きをさぼって、経理の人に怒られて涙目のところもかわいいのだが。
 5話の妖精の世界に引き込まれてしまう話がいちばん良い。