翠星のガルガンティア:第4話「追憶の笛」

 日常回というか、いろいろとコミュニケーションをして、互いの社会の違いをあぶり出していく回。超つよいチェインバーもコンテナの取り扱いでは、アレだったのがおもしろい。あと、レドの仕事がないな。
 いきなりレドに高額の借金を押しつけるあたり、ガルガンティアの連中は恐れ気がないな。一方的に略奪・殺戮も可能な相手なのに。ガルガンティアの人々が人類銀河同盟の社会システムをまったく理解してないからともいえそうだけど。ガルガンティアの人々からは、人類銀河同盟の軍事だけに偏重したシステムを想像もできないのだろうな。だからドクターあたりでも、「君の効率の概念はすごく狭いね」みたいなことを笑って言えちゃうんだろうな。戦争の遂行のために、人間も歯車にしている社会というのを視聴者は理解して、ぞっとするわけだけど。
 しかし、人類銀河同盟の分かりやすいディストピアぶりが笑えるほどだな。戦争の為だけに組織された社会。家族はなくて、子供は生まれた時から「教官」に管理されて、軍人として育てられると。で、軍人になれない虚弱な子供は容赦なく淘汰か。ある意味、家畜だな。記憶操作の類もやってそうだし。あのシーン、宇宙へ投棄したのか、もっと鬼畜に有機資源として再利用したのか。まあ、延々戦争して、総人口が5億切っているなら、そういう状態になるかね。ただ、軍隊と「アヴァロン」の関係が気になる。実際に、「アヴァロン」は存在するのかというとこも含めて。つーか、ガルガンティアで別の価値観を身につけたら、レドは人類銀河同盟の軍人には復帰できなくなりそうだけど、そのあたりをどう処理するのだろう。まあ、そこの処理こそが、この物語のキモと言えそうだが。
 つーか、ベベル君が頭良すぎというか、大人すぎというか。12歳くらいだろうに。あの笛がキーアイテムとなりそう。レドとあの子の間はどういう関係だったのだろう。あと、快楽天ちゃんが早速、レドに色目を使っていたような。
 しかしまあ、この作品の3割はエイミーのかわいさでできているような気がする。