- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2014/12/18
- メディア: ムック
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羽田空港では、ターミナルビルから離れた場所に駐機した飛行機の旅客を運ぶために、50台近いバスが運用されているそうな。なんというか、熊本空港とはスケール感が違いすぎるな。外では運用できない、100人乗れる「特殊大型」というバスがあるそうな。ボーイング777のような大型の航空機が到着した時には、こういう車両が活躍すると。
到着から出発の間に、飛行機の面倒を見る車両が多い。貨物を積み下ろしするための車両、機内清掃のゴミを集めるトラッシュカー、汚水を回収するラバトリーカーと飲料水を給水するウォータートラック、機内食を運ぶフードローダー、駐機中の飛行機に電源を供給する電源車など。
APUを回せば機内の電源は確保できるが、最近は、燃料の節約と温室効果ガス排出削減のために、外部から電源やエアコンの支援を受けることが多いそうな。発電機を積んだ車で支援するのが意外。地上に電源施設があるんじゃないんだ。タービンのAPUを回すより、ディーゼルで発電機を回したほうが、燃費はいいってことなのかね。航空燃料に関しては、地下に配管をめぐらせて、車両は飛行機と配管をつないで、圧力調整や濾過を担うだけになっているそうで、なんか、対照的だな。
あと、乗客を地上に降ろすパッセンジャーステップ、車の大きさに比べて、ステップがでかくて、運転しにくそう。
他には、整備・清掃のための高所作業車両やエンジンをスタートする時に圧縮空気を供給するエアスターター。航空機事故のときに出動する消防車や照明車、医療作業車などの緊急車両。路面や灯器清掃用の車両。除雪車。点検車。見回り車など。羽田や成田の除雪車は、出番少なそうだな。雁行で斜めに配置して、徐々に雪を外に押し出していくのだろうか。
空港用の消防車のかっこいいこと。ローゼンバウアー社のパンターが、もうね。プラモ欲しい。他にも、3000リットル級から12500リットル級まで各種の消防車があるそうだ。たいがい、艤装はモリタだけど、10000リットル級だけ輸入品なんだな。そして、この種の消防車は、数分で手持ちの水を使い果たしてしまうので、給水車が必要と。一分間で6000リットルって、いくらあっても足りないな。消防車は15年周期で入れ替えるそうだが、中古の車両は、どのようになるのだろうか。どっかに売却されるのかな。
地上作業の様子のルポも。トーイングカーはやはり、花形なのだろうか。たくさんの資格を取らなくてはいけないそうで。