田中芳樹『カルパチア綺想曲』

カルパチア綺想曲(ラプソディ) (カッパ・ノベルス)

　田中芳樹祭り、とりあえず、最後。
　19世紀末のロンドン。女性記者のジョー・アッテンボローのもとに、世界放浪をやっていた父親ジェラードが帰還。さらに、ジェラードに父親ヴルム伯爵の救出を頼みにやってきたヴルム・イオンが現れる。そこから、オーストリア・ハンガリーでの大冒険が始まる。
　気球で要塞に乗りつける、人血を欲する女と巨大狼、さらにはヴルム伯爵家の遺産争いで、構図は複雑に。気球で冒険ってところはおぼえていたが、他のところは徹底的に忘れていたな。