HONZから書評メモ

[本]『都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る』 よそ者が都市をつくった - HONZ

 わりと最近まで、「都市」が居住場所として快適だったか、あやしいものだが。つーか、途上国のスラムを見ると、基本住み心地は悪かろう。人が集まるのは、それでも、就業可能性が高かったりするからなわけで。
 あと、古代の日本に「都市がなかった」という議論の時点で、かなり眉唾感が。
 古代日本においては、「渡来人」というよそ者がいたわけだが。

[本]『ミャオ族の刺繍とデザイン』深い祈りと神話の世界を身に纏う - HONZ

 中国の山岳少数民族ミャオ族の刺繍の紹介。文字のかわりに神話を伝承する手段としての刺繍。さらに、魔除けでもあったと。さらには、制作者の社会的評価にも関わるか。
 商品ではないからこその魅力でもあるわな。

[本]『ゲノム革命 ヒト起源の真実』 ゲノムは口よりものを言う - HONZ

 人類の出現・進化を、ゲノムからどう明らかにするかの入門書といったものらしい。
 形態的特徴では、共通祖先から受け継いだ「相同的特徴」と、単に外見が似ているだけの「相似的特徴」の区別がつかないと。で、DNAが重要になってくる、か。

[本]『「病は気から」を科学する』心に治癒力はあるのか? - HONZ

 心が、時代に体に与える影響について、現在の研究状況を紹介するノンフィクションといった本らしい。
 プラセボと伝えても、プラセボが効果を出すって、これまた不思議な話だな。もっとも、風邪なんかでも、めちゃくちゃきつくて医者に行ったら、診察を受ける頃には症状が改善しているってこともあるしなあ。「治療を受けた」という認識が大事なのかも。
 心でできないことをクリアにしていく姿勢か。

[本]やりたいからやる『これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得』 - HONZ

 はたらきたくないでござるw
 過去の在野研究者の生き様を描いた本ということらしい。金と生活、学歴の必要性、発表の多寡など。

[本]『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』 ペンタゴンのヨーダと呼ばれた男 - HONZ

 アメリカの官界って、こういう死ぬまで隠然とした影響力を持ち続ける人間、ちょくちょくいるよなあ。リッコーバーとか、フーバーとか。
 「RMA」の提唱者か。「モデルを重視しすぎ」って見解は良いね。
 情報を評価解析する枠組みか。しかし、現在のアメリカを見ると、それほど立派にも見えないのがな。

[本]お金の何が、世界を"動かして"いるのだろう?──『貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで』 - HONZ

 シンボルとしての貨幣。単純な交換手段としてではなく、広く貨幣の社会的・人間的な影響力を俎上に上げていると。
 はじめに「債務」ありき、か。
 脳神経学的な話が興味深いな。現金が手に入りそうと期待している時のほうが、神経を刺激して、実際に手に入れたときはそれほどではないってのが。なんか、金持ちになってみると、それほど幸せではないみたいな話につながりそう。

[本]『若冲への招待』鶏すら鳳凰へ - HONZ

 メモ。若冲の徹底解説本。

[本]悪魔が仕掛ける軍拡競争 『カッコウの托卵 進化論的だましのテクニック』 - HONZ

 本書は、海外の事例のようだが。
 鳴き声が、宿主の巣一つ分の雛のものにそっくりとか、喉の色が宿主の雛と同じとか、擬態がたくみと。さらに、排除されないように、そっくりに進化するカッコウと、自分が産んだものと判るように進化する宿主の競争。
 産む時の攻防なども、軍拡競争が。

[本]新しい環境保全の教科書『「奇跡の自然」の守りかた』 - HONZ

 流域丸ごと保全というのがすごいな。小さな川全体が保護されたと。薪炭林と棚田が、その後放置。大規模リゾート地の開発計画が持ち上がるが、これが細切れの宅地化を防ぎ、さらに変更提案を突き詰めることで自然保全地に。後半が、魔法だな…
 つーか、プリマーブックスって、本屋じゃあまり見ないような。

[本]『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている - HONZ

 「共感をベースにした評判社会」の危うさ。
 冤罪作成刑事のやばさ。今も、静岡は冤罪が多いのか。静岡の錚々たる冤罪の数。怖すぎる。で、これに関わった連中は、生き残っているわけか。
 「互恵的利他主義」の罠。認知のゆがみか。

[本]木は二度生きる 『樹木と木材の図鑑』 - HONZ

 メモ。そもそも、アオダモって、資源が枯渇してるんじゃなかったっけ。

[本]あなたの知らない動物の生態 『ざんねんないきもの事典』 - HONZ

 メモ。
 パンダの残念さは、笹を主食としているのに、体がそっちに全然適応していないことだろう。生きる気あるのか疑うレベル。
 他は、わりと究極の進化といって良いと思うが。他の生き物が使わないユーカリ資源を独占とか、究極の省エネ哺乳類とか。

[本]『恐竜はホタルを見たか』光る生物の進化の歴史 - HONZ

 ホタルを題材にして、その進化の歴史を描いているらしい。海の発光生物の多様性とか。

[本]「深海生物テヅルモヅルの謎を追え!系統分類から進化を探る」 分類学に心酔した男の圧倒的成長に迫る - HONZ

 体の中心から五本の腕を伸ばし、それから分岐した触手でプランクトンを捕食する生物らしい。そもそも、興味を持つ研究者が少なくて、着眼点がバラバラで、分類の系統も立てられていなかったり。判別の鍵となる骨片の見極めが難しいとか、大変だったそうで。
 1年で、論文書けるようになるわけだから、その集中力はすごいな。