蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 6』

ゴブリンスレイヤー6 (GA文庫)

　圃人の戦士ちゃんが、かわいいのだが。


　今回のテーマは、成長というか、将来といった感じなのかな。昇級に失敗した女神官、銀等級になってもいろいろとままならない上級者たち、そして、ゴブリン退治に逸る魔法使いの少年。特に、魔法使いの少年が、最初の冒険で失敗を犯し、様々な冒険者との交流、そしてゴブリンの襲撃からの新人たちの救援を経て、視野を広げる。新たな旅立ち。相も変わらず、ゴブリンが跋扈する世界で、清涼感のある展開だった。


　春。新しい冒険者が加わる季節。新人たちを鍛える訓練場の計画が実現する。鼻っ柱の強い少年がやってくる。で、相も変わらず、ゴブリンスレイヤーはゴブリン退治。
　訓練場近辺での、ゴブリンたちの跳梁。
　今は廃墟すら残らないゴブリンスレイヤーの故郷の村。新たに訓練場が建設されるその土地で、ゴブリンたちは不穏な動きを見せる。墳墓では、トロルに率いられたゴブリンを退治。途中の平和な訓練シーンを挟んで、訓練場へのゴブリンの大攻勢。相変わらず、水責めのゴブスレさん。そして、女神官ちゃんは、奇襲を受けた新人たちの救援のために、同年代の冒険者たちとともに、ゴブリンスレイヤーとは別行動を取る。