CESA、ゲームが人間に与える影響に関する報告書を公開「“ゲーム脳”の結論付けは時期尚早」、CESA「ゲーム脳」に対する調査報告書を公開 (カトゆー家断絶さんから)

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)がゲームの脳や心理に対する影響に関する報告書を公開。内容は研究文献の調査と研究者へのインタビュー、今後の研究に対する提言など。とりたてて新しい研究は行っていない。研究文献の調査部分についてざっと目を通したが、今のところ研究が進んでおらず、確たることは言えないというのが結論のようだ。森昭雄の「ゲーム脳」問題については、簡易測定装置を使っているために他のデータのとの比較ができないな行儀の良い言い方がされているが、一言で言ってしまえば学術的な研究足り得ないということだろう。
CESAなどゲーム業界が「ゲーム脳」などのバッシングへの対応を始めたと言う点で評価できるが、報告書の公開方法についていくつか苦言を呈したい。第一にPDF形式で公開したことである。表示に時間がかかる上に、非常に読みにくい。HTMLのページを用意してもらいたいところである。また、200ページ近い報告書を丸のまま掲載するのも感心できない。「ゲーム脳」などの不正確な情報によるゲームへの批判への対応は急務のはずであり、また広く人口に膾炙していることを考えればできるだけ多くの人に理解できる形で公開することが必要だろう。簡略化した形でのプレスリリースなどの作成といった工夫が必要だったのではないだろうか。
他の人のパソコンではどうか分からないが、報告書を読んでいる途中で頻繁にブラウザが固まって非常に困った。アップデートすれば解決するのだろうか。
報告書原文:ゲームソフトが人間に与える影響に関する調査報告書(PDF形式なので注意!)