七飯宏隆『ルカ:楽園の囚われ人たち』読了

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)



秋山瑞人、曰く

滅亡する、というこの詩的な部分を見事に書ききっていると思います。

作者、曰く

井の中の蛙な主人公が、相方を放置して一人だけCDデビューを果たしたお笑い芸人並に調子に乗った挙げ句にとんでもない事態を引き起こし、伸びに伸びた鼻っ柱を叩き折られるという

お話。
確かに、このふたつで文章でこの作品の全てを言い表してしまっていると思う。
中盤の皆の葛藤が物語の主要な部分かと思っていたら、突然ルカ君が暴れだしてびっくり。奴は何のためにいるのかと思ったら。