近藤喜代太郎『アメリカの鉄道史:SLがつくった国』

アメリカの鉄道史―SLがつくった国

アメリカの鉄道史―SLがつくった国

鉄道の発祥から20世紀後半の衰退、1990年代頭の再編までを描いた通史。
ちょっと求めているものとは違ったが、アメリカの鉄道の歴史の流れを知るにはちょうどいい本だと思う。鉄道マニアの人が書いた本だけに、機関車やその他の車両や技術的分野への記述が厚い。
特に、後半は機関車の技術的発展の歴史に充てられている。こうしてみると、意外と単純な構造なのだなとか思うのが、素人なのだろう。
不満に感じる点は、文献リストの不備。あちらこちらに、著者名と出版年が書かれているが、肝心の書名が全然見当たらない。ここは何とかして欲しいところ。