対イラク、米軍付属機関 公式戦史で占領失敗裏付け『朝日新聞』06/5/20

http://www.47news.jp/CN2/200807/CN2008070101000410.html

イラク、米軍付属機関 公式戦史で占領失敗裏付け
 【ワシントン30日共同】米軍付属機関がまとめたイラク戦争に関する記録で、陸軍幹部らが2003年のフセイン体制崩壊後、暫定政府への主権移譲を急いだことが治安の不安定化を招いたなどと証言していることが30日、分かった。

 これまでも占領政策の失敗を認める軍関係者の証言はあったが、事実上の公式戦史に当たる文書がこれを裏付けたことで、イラク戦争を「政権の遺産」と位置付けたいブッシュ大統領は新たな痛手を負うことになる。

 カンザス州にある戦闘研究所(CSI)が30日公表したイラク戦争の記録第2集は、03年5月から05年1月までの期間を収録、当時のキーン参謀次長ら関係者200人の証言を盛り込んだ。

 キーン氏は、十分な統治計画もないまま早期の主権移譲を決めた中央軍幹部の判断に驚き「失敗の処方せんになる」と反対したことなど、軍内部に意見の不一致を抱えていた経緯を紹介。軍や国防総省高官が軍事的勝利だけを重視するあまり、その後の現実的な見通しに注意を払わなかったなどと結論付けた。

この「戦闘研究所」というのは、ここのことらしい→Combat Studies Institute
どうもこのあたりの組織は良く分からん。関連するページとして、Command and General Staff Collegeあるいは、
COMBAT STUDIES INSTITUTE (CSI) PRESSあたりが、ヒットした。後者は、いろいろと公式の戦史関係が出版されているようだ。しかし、「イラク戦争の記録第2集」というのがよくわからん。「On Point II: Transition to the New Campaign: The United States Army in Operation IRAQI FREEDOM, May 2003 - January 2005」を指しているのだろうか。


On Point: The United States Army in Operation IRAQI FREEDOMをとりあえず落としてみたのだが、598ページもありやがる。PDF文書のくせに50メガバイトほどの重さがあって、落すのに時間がかかった。しかも、イントロに目を通してみたが、米語の文章って読みにくいなあ。パッと頭に入ってこない。どうも文章の構成要素の順番が違うのか? 軍事用語に疎いのが問題なのか…