「江戸時代の津波跡発見 神戸地層から砂推定M8以上」『熊日新聞』11/1/28

 神戸周辺でも、2-2.5メートルの津波が来たと。そのレベルだと、ある程度は対策がされているとは思うけど。

 神戸市は27日、同市中央区の旧外国人居留地で、江戸時代の地震の際に襲来した津波で堆積した砂が含まれる地層が見つかったと発表した。1707年の宝永地震1854年安政南海地震のいずれかによる痕跡とみられ、いずれもマグニチュード(M)8以上、津波の高さは2-2.5メートルだったと推定される。
 市は「現在も発生が警戒されている南海地震などへの対策に役立つ可能性がある」としている。
 地層は東西約2メートル、南北約15メートル、厚さ約30センチの範囲で、市危機管理センターの建設現場で見つかり、増田富士雄同志社大教授(堆積学)が分析した。
 この地層の上下に、明治時代に整地された層と1600年前後とみられる地層があることから年代を絞り込んだ。
 さらに砂の粒子を分析した結果、周期的に寄せて返す津波の特徴を示すように南北両方向に折り重なる形で広がっていた。泥がほとんど含まれておらず、海から運ばれたとみられる。