土橋真二郎『楽園島からの脱出』

楽園島からの脱出 (電撃文庫)

楽園島からの脱出 (電撃文庫)

 前作の『アトリウムの恋人』シリーズが割と好みだったので、流れで購入。とりあえず、カバー絵の白ワンピがエロい。
 「極限ゲーム」の一環として、男女100人の生徒が無人島で生活、脱出を目指すというゲームに参加する。女性にはブリッツというスタンガンやゲーム内通貨が、男子には設備を使うための認証という、役割分担が設定されている。また、「木の実」や「服」によって、賞金を得られるようになっている。で、賞金や脱出を巡っての駆け引きや対立が起きる。エロゲには無人島から脱出できなくなるみたいな舞台設定の作品がたくさんあるけど、ラノベだとエロに走るのは御法度だよなあ。なんか恐怖政治やら、暴力沙汰に落ち込みそうな伏線はあちこちに張り巡らされているけど。
 しかしまあ、主人公格の沖田と梨央の壊れっぷりとか、神楽坂のラストの行動なんかは、ずいぶん怖い感じだな。