京町の坂その1

 東京の地形関係の本を読んでいて、ちょっと坂に興味をひかれたので、まずは市街地近くの坂の密集地である京町と周囲の低地を結んでいた坂をクローズアップ。今回は、南西の坂をいくつか。そのうち、他の坂も攻略していく予定。
 平坦なところはちょろちょろしていたが、坂を動くのは初めて。しかしまあ、自転車を押しながら上り下りはきついな。自転車という余計な荷重が加わる上に、階段の場所では自転車を持って運ばなければいけないし。雁木坂とか、自転車を持ち上げて上り下りするには危険すぎる傾斜だった。
 あとは、坂道が住宅開発されまくっている状況や、人工地盤でマンションなんかを作っている状況。このあたり、断層に近いし、あまり傾斜面の開発は良くないと思うのだがな。西側が傾斜がきついから、こちらが断層だろう。
 まあ、傾斜がきついことはよしあしで、歩きだと、こちらの方が短距離ですむ。東側斜面は、坂が長い上に、間が離れているから、自転車をどうするか悩む。

愛染院下の坂

 西斜面では最南端の坂。名前がわからなかったので仮称。台地に切り込んだ小さな谷を通る坂で、左右には、かなり切り立った崖が存在する。かつては中下層の武家屋敷地だったが、現在はほとんど面影は残っていない。一軒、石製の門柱がある家があったくらいか。
 この坂を流れる水はどこに流れているんだろうか。







向台寺坂

 油屋本店から下り、向台寺を回り込むように北に向かい、崖を並行に下りていく坂。途中から眺望が開けるのが楽しい。あと、曲がり角に駒型切妻屋根の洋風建物が印象に残る。つくりからみると、それなりの時間がたった住宅のようだが。こう、歴史ありげでいいな。







西方寺坂

 向台寺坂の最下端近くから、まっすぐ登る急坂。特に入り口から案内の石碑があるあたりまでは傾斜がきつい。上のほうにはでかい人工地盤と地中海風?の住宅が。





雁木坂中腹の扇形階段

 こういう形の階段ってあまり見かけない。雁木坂そのものは、自転車を持って降りると事故起こしそうな傾斜だったので断念。この道を通って、榎坂へ。



榎坂

 今回はこれが最後。都合四箇所か。北はちょっと谷状になっているようで、森になっている。他の場所と比べて、雰囲気が違う感じ。途中から南に曲がり、崖に並行に下っている。下側に家があって、目隠しの塀があるので、暗い。かつても、鬱蒼とした木々で暗かったのかもな。