川口士『千の魔剣と盾の乙女 14』

千の魔剣と盾の乙女14 (一迅社文庫)

千の魔剣と盾の乙女14 (一迅社文庫)

 物語はいよいよ佳境に。都市を回って情報を集め、ゆかりのある人々と交流し、装備を整えるシークエンスは、今回も継続。その後、エリシア奪還作戦のために、砂漠の都市ゴリアスを目指す一行。しかし、砂漠の様相は、かつて訪れた時とは異なっていて。さらに、地下都市ゴリアスそのものを罠とし、魔物たちを組織し、待ち構える。戦いが始まってからは、一気呵成だな。次で最終回は名残惜しい。
 力を溜め、罠と魔物を駆使してロックたちの消耗を誘うケンコス。ゴリアスを抜けて、ケンコスの元にたどり着いたロックたちは、死闘の末に、エリシアをケンコスの支配から解放。ロック、エリシア、ナギ、フィルの四人の連携は、ケンコスを凌駕する。しかし、ケンコスはさまざまな偽装で、「神殺しの竜」クロウ=クルワッハ復活の試みを隠し通し、クロウ=クルワッハは復活する。次は、いよいよ、クロウ=クルワッハとの対決か。どういう展開がまっているのか。
 都市を動かしている「核」の存在、や魔物が減って魔剣使いや練成師が失業しかねない問題などが匂わされるけど、その前に、世界が滅亡する危機に瀕しているわな。魔王の魔鋼をつかんだロックは、魔王の記憶を見せられているようだが、それが物語にどう影響するのだろうか。
 あと、クロウ=クルワッハとホルプがどう戦うのかも気になるなあ。竜の姿に戻るのか、別の手段をとるのか。アンヴァルにのって戦うとか。続きが気になる。
 あと、ここに来てフィルとのエロハプニングとか、エリシアとの情熱的なキスとか、そっち系統も進んだな。あとは、ナギさんか。