内山靖二郎/アーカムメンバーズ『クトゥルフ神話TRPGリプレイ:御津門学園ゲーム部の冒涜的な活動』

 ラノベ作家、築地俊彦田口仙年堂井上堅二をプレイヤーに迎えての、クトゥルフTRPGリプレイ。同じKPの「るるいえ」シリーズと比べると、プレイヤーが前面に出ている感じか。規格で、テイストに違いが出てくるのがおもしろい。
 しかし、キャラのヒドさが際立つリプレイだな。築地俊彦扮する伊丹薫は、倫理感の欠けたトラブルメーカーで、煽り大好き。つーか、途中でプレイヤーが煽りに熱中して、話見失いかけてるとか。田口仙年堂扮する伊丹あいりは、プレイヤーの良心的な立場で、平穏な生活を望んで兄のトラブルの尻拭いをやっている。おかげで交渉系のスキルが高い。デレない。井上堅二扮する島津正宗は、あいりのストーカーをやっているが、実は薫のネカマプレイを、あいりと勘違いしている。途中でも、なんかヒドいw
 リプレイそのものは、かつて薫がシナリオを担当し、と卒業した生徒がシステムを担当して作ったフリーゲーム「飢神」。二人の喧嘩別れで更新が止まっていたゲームが、突然更新を再開する。しかし、そこに宇宙的恐怖が忍び寄ってきてと言う展開。なかなかおもしろかった。
 ビーフストロガノフ最強説。薫は不定の狂気で6ヶ月ほど入院となっているが、それってまた留年ってことになるな、そういえば。