飯山幸伸『WW2イタリア軍用機入門:イタリア空軍を知るための50機の航跡』

 今月号のモデルグラフィックスの「世界の駄作機」で1936年の計画で生産されたイタリア戦闘機が取り上げられていたので、読みたくなって召還。このときに造られた三機種、大戦初期のイタリア空軍を支えた三羽烏、個人的には結構好き。ぱっとしない飛行機だけれども。ファイアットG50フレッチア、マッキMC200サエッタ、レッジアーネRe2000の三機種。データを見ると、スピード遅いなって感じだけど、日本軍の同時期の戦闘機を見ても、最高速度がたいして変わらない罠。しかし、これでイギリス戦闘機と戦うのはきつかっただろうな。スピットファイアはおろか、ハリケーンよりも遅いわけで。
 あとは、サボイア。マルケッティSM79スパルビエロが好きかな。三発の雷撃機というのが、ロマン溢れる。後継機の方が性能が低いというのが泣ける。同社製の飛行機では、SM85がデザインがかわいい。淡水魚にこんな感じのいたよねみたいな。まあ、結局は使い物にならなかった機種なんだけど。