橘ぱん『伝説の壁を越え、鈍する神話譚(壁ドン)』

伝説の壁を越え、鈍する神話譚(壁ドン) (一迅社文庫)

伝説の壁を越え、鈍する神話譚(壁ドン) (一迅社文庫)

 臆面もなく、流行語をタイトルに持ってきた男気に敬意を表して購入。
 まあ、内容はいろいろな意味でヒドい。なんとなく、バカエロな小説を読みたかった気分だったので、その意味では損はしていないが。何も考えずに読めば、それなりに楽しい。
 魔界と神界があって、人間界には神界の出先機関であるアサイラムが存在する。杉並区は、そのアサイラムで、主人公はそこに住む神と人間のハーフ。ただし、力は覚醒していない。そのトリガーはセックスすること。日常を失いたくない主人公は、その女好きな本性を必死に隠している。
 そんな折、主人公が所属する黒魔術部は、廃部に瀕していて、それを打開するために悪魔を召還する必要があった。渡された魔法陣を使ったら、悪魔の少女が現われて…
 まあ、ハーレムエロコメを楽しみたければ、いいんじゃね。まあ、この種のエロコメの呼吸がいまいちわからないから、読み進まなくて、結局3日ほどかけてしまったわけだが。