渡瀬草一郎『ワールド・エンド・エクリプス:天穹の軍師』

 作者買いだったから知らなかったが、オンラインRPGのノベライズというか、世界観を共有したスピンオフというか、そういう位置づけの話らしい。
 青い月から豊饒のエネルギーを、赤い月からは蝕を受ける世界。人類は、蝕の影響を遮断する竜の骸に街を作って生きていた。蝕に蝕まれた人間は、人を襲う災厄となる。主人公ゼニスたちがすむ地域は、数万規模に膨れ上がった、巨大な蝕の軍団の脅威にさらされていた。ゼニスは軍師として、各街の戦力を糾合して、討伐軍の組織を目論むが…
 なにやら、「蝕の戦略的利用」を目論むメテオロスなる、怪しげな集団が暗躍していたり。蝕の軍団と牛頭の狂戦士も、メテオロスが操っていたものらしいし。
 これ、物語は続くのかな。