瀬尾つかさ『魔導書が暴れて困ってます。3:まあ、どうにかなるでしょう』

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

 3巻目にして、最終巻。続いて欲しかった話だが…
 魔導書を手元に引き寄せる邪神の子が登場。六道島に攻め寄せてくる。多くの邪神の子を倒し、力を溜めた相手に苦戦する謙児たち。追いつめたと思ったら、図書館に移動、そこにあったアーティファクト「ゴロルの瞳」に惑わされた敵が暴走。イリーナが中に取り残されてしまう。ダメっ子だったイリーナさんが、後半活躍しまくるのが印象的。
 「互いを補いあうことで、己を高めていく」(p.259)ってのは、瀬尾作品に通底するテーマだな。