- 作者: 山本弘,弘司,安田均
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
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しかし、解説で、「新しい作品」が登場すると書いてあったわりに、結局、次の『パラケルススの魔剣』しか出ていないのは、大人の事情ってやつなのかね。
全体の構成は、なんというか、リプレイのキャンペーンのような感じ。最初にプレイヤーの顔合わせ、続いて、二度目、三度目のセッションというように話は進んでいく。
マサチューセッツのニューカムにある、ウェザートップ邸。「魔術師」の館であると住民に忌避される、その家で、子供の惨殺事件が発生。事件にひかれて、女性記者、私立探偵、神秘学研究家、本物と偽物の霊能力者、発明家といった面々が集結。館の地下にある魔方陣から、もうひとつの「世界」、ラプラスが400年にわたってヨーロッパを支配する世界へと導かれる。
一度は、脱出に成功した面々だが、ラプラスの報復、ハスターを呼び出し、すべてを無に帰そう、そしてこちらの世界も一緒に破壊しようという企みの前に、もう一度、ラプラスの世界に赴くことになる。
あちこちに、クトゥルー神話のネタが散りばめられているのも、おもしろいな。
つーか、「完全版」なんか出てるのか。