山本弘『ゴーストハンター:パラケルススの魔剣:アトランティスの遺産』

 後編。
 人獣の組織、カリカンツァロスの本拠に乗り込んだモーガンたち一行。紆余曲折の末、組織の長ディアーナと対決し、これを倒す。しかし、それは、スミス氏がたくらんだ罠の一環であった。モーガンは、アトランティス浮上の「鍵」として、生贄にされようとする。一行は、モーガンを救い出すべく、スミス氏との対決に挑む。そういえば、モーガンさん、生贄にされやすい人ですね。
 飛行船だの、ユンカースの輸送機などが活躍するのが楽しい。
 ナチスに関わったオカルティスト、獣に変身する人々、アトランティス伝説と、つながって物語になるのがおもしろい。そして、ナチス関係のオカルティストに関しては、脚色されているとはいえ、実在の人物であるってのが恐ろしい。