瀬尾つかさ『クジラのソラ 1-4』

 たまに、再読。
 久しぶりに再読。異星人に侵略され、艦隊戦を行う「ゲーム」を押し付けられた地球人。世界は「ゲーム」に熱狂し、諸国家は供与される技術をめぐって血眼になる。
 兄の後を追って、グランドチャンピオンを目指す桟敷原雫は、以前チャンピオンを送り出したメカニック門倉聖一を仲間に引き込もうとするところから、「ゲーム」の秘密に肉薄していくことになる。
 とりあえず、主人公の雫さんが、ガンガン物語を引っ張っていっているよなあ。宇宙に行った兄を目指してまっしぐら。納得できないことは、絶対に引き下がらない。必死で食い下がる。なんだかんだ言って、美人、自力で上位まで進出してくる実力と高スペックなのだが、周囲の人間がバケモノぞろいなので、いつの間にか「凡人代表」になってしまっているのが。