- 作者: 松本泰生
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2007/12/24
- メディア: 単行本
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自転車で移動する人間には、坂とか階段は、基本障害物だから、どうしても、そこに愛情を注ぎにくいなあ。東京中心部の西半分は、丘陵地だけに、町中に古くからの階段が多数ある。一方、熊本だと、白川の扇状地に町を作っているから、熊本城から北の京町台地にしか、階段がないという印象。あとは、立田山や金峰山の麓の比較的新しい住宅地にある程度か。
階段のデータが、それぞれにつけてあるのがすごい。傾斜とか、どうやって算出したんだろう。まさか、測量したわけではないよね。
美しい階段、歩いて楽しい階段、歴史を感じさせる階段、なくなった階段の四つに分けて紹介されている。最初のが大型で景色の良い階段、二番目が一番多くて急坂、小さい路地的な階段、曲がりくねった階段などバラエティに富む。三番目は、名前付きの有名な階段や寺社の石段など。最後は再開発事業などの対象地でぽつんと取り残された階段。なんか、寂寥感があるなあ。