「暮らしを彩る調度-うるしの美、蒔絵の輝き」

 細川コレクション展示室で開催されている企画展。梅雨時だし、機会を捉えていかないと、会期が終わってしまいそうなので。しかし、二の丸公園まで歩きとなると、意外と遠いな。近道の奉行丸下のルートが閉鎖されて、ずいぶん遠回りになっているからなあ。
 今回のテーマは調度品。婚礼調度類と私的に使っていた調度類が出品されている。
 葵紋の調度は、徳川家から輿入れした人物の持ち物か。複数いるから、誰の時のものか分からないようだ。あと、家紋がすり消されている調度品が出展されているのが興味深い。婚礼調度は、自家の子女が結婚するときには、家紋を消して再利用されるようだ。出品されている品物が19世紀以降と比較的新しく、古い時代のものが存在しないのは、古いのは再利用されて他家にいってしまったからと言う側面がありそう。
 最後の「大名調度の意匠」に出展されていた硯箱や鉄漿箱、櫛台などの調度類が、すごかった。サイトにも「菊慈童蒔絵箪笥」の写真があるが、絵が見事。