枯野瑛『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? ♯04』

 クトリ編終了で、ヴィレム編というか、ネフレン編というか。
 クトリさんは、生命力を全て燃焼させて、飛空艇から落下したヴィレムとネフレンを救う。しかし、そのヴィレムとネフレンは、500年前のゴマグ市を模した世界で目覚める。この世界がどういうものかを探るうちに、「獣」の登場が始まって…
 この世界が、星神によって歪められたもので、むしろ獣が跳梁する灰色の砂漠が本来の姿であるという展開が衝撃的。フレームが逆転してしまう快感というか。浮遊大陸以外が原世界に戻ったことで、薄れていた星神の魂の濃度が回復したってことなのかね。しかしまあ、最初は謎の獣が、人間が変じたものであることが明らかになり、さらに、それが本来の姿であったと、徐々に世界の姿が明らかになってくるのも、良い感じ。
 アルマリアが「最初の獣」であったのか。そして、ゴマグ市の全ての人を取り込んで、結界を作り、ヴィレムを待っていた。最終的に、ヴィレムによる聖剣と呪符をあわせた剣をつかったメッセージで「成仏」したってことなのかね。
 一方で、ヴィレムがどういう人間関係の中で生きていたかとか、ぴったり引っ付いてるネフレンのかわいさとか。